No.62
ロシア小旅行
6月14日から29日まで、ロシアのモスクワとサンクトペテルブルク(前名レニングラード)、ウクライナのキエフ、それにラトヴィア(バルト三国の1つ)のリガを回ってきた。サンクトペテルブルクで開かれた地熱関係のシンポジウムに出席するのが、主たる目的であった。
地熱現象のないサンクトペテルブルクで、なぜ地熱のシンポジウムなのか、ちょっとしたクイズであるが、とりあえず不問に付してください。
この4都市間の移動は、すべて夜行列車にした。旧ソ連内の飛行機はあまりあてにならないからと、旅行社に勧められたためである。全旅程は5000キロメートルぐらいだろう。
2段ベッドが向かい合わせになっているコンパートメント(したがって4人一組)の列車で、説明や案内の文がロシア語であることを除けば、中国の列車と完全に同じ構造である。トイレの汚いのを我慢すれば、ゆったりとしていて、なかなか快適なのも同じである。
同行者は家内だけだったので、あとの2人はどういう人が乗ってくるのか分からない。そのおかげで、いろいろな人々と道づれになって、つたないながらも会話したり、酒を酌み交わすことができた。
この旅についてはおいおい語らせていただくことにして、今日はこの広大な地域の強烈な印象だけを記しておきたい。それは「豊か」ということに尽きる。
モスクワ・キエフスキー駅のプラットホーム
キエフ行列車は30車両ほども連結していた
1993年6月撮影
サンクトペテルブルグの駅プラットホーム
ラトビアの首都リガ間の列車が発着
1993年6月撮影
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-1993.7.5-
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