2022.10.26
No.78「時差ボケの旅」
毎日が日曜状態になって6年が経つのに、3月が近づくと時節を感じ、日常とは違うことをしてみたくなる。
それで今年は、旅行社が企画したツアーに参加した。
行き先はヨーロッパ、期間は2月末から1週間ほど。名所旧跡を大急ぎで見て回ろうという魂胆である。
ドイツでは古い街・城・教会などを見物し、スイスでは山に上がり、フランスではモンサンミッシェル修道院に行き、パリの街並みを眺め(ロシア大統領が訪仏中で、凱旋門には大きなロシア国旗がはためいていました)、ルーブル美術館の傑作群に感激し、ベルサイユ宮殿にあきれたりしたので、所期の目的は達せられたと言える。
「山に上がり」というのは、かのアイガー北壁をくりぬいたトンネル(驚嘆しました)を登山電車で行って、3454メートルのユングフラウヨッホに上がったことである。
登ったとはとても言えないけれど、私は高校のころ登山のまねごとをしてアルプスに憧れていたので、反則的ではあるが、半世紀の夢が叶ったことになった。
この行程は2300キロを超えている。疲れはしたものの、実は移動中に見た景観も大変魅力的だったのである。満足して帰ってきたら、今までに無いほどの強い時差ボケにかかってしまった。
回復が遅いのは、加齢のせいなのだろうか。
ハイデルベルク(ドイツ)
撮影:2010年2月28日
ドイツ辺りのアルプス
撮影:2010年3月1日
モンサンミッシェル修道院(フランス)
撮影:2010年3月3日
モンサンミッシェルのメインストリート
撮影:2010年3月3日
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ー2010.3 大分合同新聞 別府版ー
★温泉マイスターnoteにも掲載しています
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