12月21日(日)佐伯鶴城高校の学生約40名が参加するSSH(スーパーサイエンスハイスクール)研修が実施されました。
最初に別府大学の教室をお借りして「温泉学講座」
温泉科学「温泉はどのようにしてできたのか?」
講師は別府温泉地球博物館 由佐理事長(京都大学名誉教授)
未来の科学者に、数千年の昔、ブルガリアの首都・ソフィアの辺りに住んでいたトラキア人が温泉を発見し、町を築いた・・・と歴史から始まり地球科学的に裏付けされた温泉ができるメカニズムまでを学びました。
十文字原展望台から別府湾を望む
高崎山付近の海底は数千メートルもあり、その堆積物を調べることで気候変動や人間の活動の歴史を知ることができる・・・
湯山の温泉熱発電の見学
温泉の熱をバイナリー発電で環境に優しい電気として効率的に生み出す。
小俣社長が熱き想いを語りました。
明礬温泉「湯の里」をスタートする「地獄ハイキング 明礬2コース」で地球の営みを体験します。
明礬で造られる「湯の花」と温泉の湯船に漂う「湯ノ花」との違いは?
ガイド役の竹村副理事長(京都大学名誉教授)の質問に目を白黒
※明礬温泉の蒸気から造られる「湯の花」は水に溶けます。
温泉成分が析出してできる「湯ノ花」は水に溶けません。
明礬ができる仕組みとプロセスを見学
※明礬温泉の歴史や湯の花について詳しく知りたい方は「別府の文化財 伝統産業 湯の花(外部web)」をご覧下さい。
蒸気の噴き出す地熱地帯などを見学(明礬2コース)
鶴見岳由来の別府石(安山岩)と阿蘇山由来の溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)が使われている「湯の里」で解散
※火山の岩石は珪酸成分(SiO2)の量で、玄武岩(45-52%)、安山岩(52-63%)、デイサイト(63-69%)。流紋岩(69%以上)と呼ばれています。
※別府温泉地球博物館では、SSH研修の他にも「出張講座」等のご相談もお請けしています。お気軽にお問い合わせ下さい。
https://www.beppumuseum.jp/toiawase.html