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第25回拍子水温泉

執筆者北海道大学 大学院地球環境科学研究院 准教授
温泉マイスター  藤井 賢彦

 大分県・姫島の七不思議のひとつに数えられる拍子水は、二酸化炭素を多く含む泉温約25℃の炭酸水素塩冷鉱泉です。海のすぐ近くにありながら、鉱泉には塩分はほとんど存在せず、海水起源ではないことがわかります。その昔、「姫島」の名前の由来になったお姫様がお歯黒を付けた後、口をゆすごうとしたが水がなく、手拍子を打って祈ったら水が湧き出したという言い伝えがあります。
 実際の泉質ですが、炭酸ガスが発生する巷の発泡タイプの入浴剤を遥かに凌駕するシュワシュワ感がたまりません。飲用にも適していて、少し鉄の味がしますが、まさに正真正銘の炭酸水です。
 最近は国内のあちこちでジオパークが立ち上がっていますが、姫島ジオパークでは島内の様々な興味深い地質的特徴を見ることができ、拍子水温泉も含め、レンタサイクルで半日くらい掛けてゆっくりと巡るのがおすすめです。姫島火山のカルデラ跡を大胆に活用したクルマエビの養殖場も圧巻です。拍子水温泉に入った後にそのクルマエビを食するのも、姫島訪問の醍醐味と言えるでしょう。

参考資料
 ●姫島町役場ウェブサイト http://www.himeshima.jp/kanko/spa/index.html
 ●大沢 信二, 三島 壮智, 酒井 拓哉, 長尾 敬介, 姫島火山に湧出する鉱泉「拍子水温泉」の地球化学的研究, 温泉科学, 64, 354-368, 2015.


写真1. 姫島・明神山の麓からコンコンというかシュワシュワと湧く源泉。
この鉱泉が隣接する温浴施設にそのまま供給される


写真2. 温浴施設の浴槽。左が源泉(約25℃)、
右が源泉に温水を加えた温泉(約41℃)


写真3. 温泉分析書


写真4. 姫島火山のカルデラを大胆に活用したクルマエビ養殖場

写真5. 島内で養殖されたクルマエビの塩焼き





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