2021.07.26
第42回長門湯元温泉「恩湯」
~浴室に明神様が祀られたモダンな共同浴場~
シニアマイスター 明石 淳一
長門湯本温泉は、湯田温泉・川棚温泉・俵山温泉と並ぶ山口県を代表する「防長四湯」の一つです。約600年前、大寧寺の定庵禅師が住吉大明神からのお告げによって発見したと伝えられています。
音信川(おとずれがわ)沿いに温泉街が広がり、「恩湯」「礼湯」の共同湯がありました。現在、「礼湯」は閉業され、「恩湯」が令和2年3月にリニューアルオープンしています。
お勧めする「恩湯」は、泉源の真上に建てられた浴室からは岩盤から温泉が湧き出る光景を眺めることができ、岩盤の上に鎮座する住吉大明神像とあわせて、神秘的な雰囲気が漂う立ち寄り湯です。
泉質は、pH9.9、成分総計0.1712g/kgのアルカリ性単純温泉です。仄かに硫化水素臭が感じられる柔らかな湯が掛け流されています。
旧恩湯
岩盤から湧出する源泉と鎮座する住吉大明神像
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リニューアルされた恩湯内湯
浴室全景
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