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2022.6.26
第54回四の湯温泉温泉マイスター 村上 緑
亀川温泉の四の湯温泉をご紹介します。大分県別府市の亀川四の湯町、私が生まれ育った町内にあるこの温泉は、「しのゆおんせん」と読みます。別府市民や、温泉愛好家には当たり前の読み方ですが、市外や県外の方からは、よんのゆ?なんて読むの?と聞かれることもしばしばあります。 その歴史は大変古く、第12代景行天皇の御代に天皇が四番目に御保養された湯であると伝えられています。詳しくは温泉の入口の由来記に記されています。
四の湯温泉は、地域の人が毎日通う憩いの場でありいわゆるジモ泉です。入口で入湯料を支払い、中に入ります。右側が女湯、左側が男湯です。階段を少し降りるともうそこには脱衣所と湯船が並んでいて、すぐにお湯に浸かることが出来ます。楕円形の湯船は真ん中で仕切られていて、あつ湯とぬる湯に分かれています。天井が高く、外観からは想像できにくいのですが、浴場内は広々とした明るい空間が広がり、昼間に入浴すれば、とても気持ちの良い時間を過ごすことが出来ます。泉質は弱アルカリ性の単純温泉です。透明な柔らかいお湯で、湯上がりには肌がつるんとするので、美肌の湯と言えると思います。お湯の温度は高めですが、ゆっくりと浸かると日頃の疲れも飛んでいきますよ。私の母の話では、私の曽祖父や祖父たちは四の湯温泉の一番風呂に入浴してから仕事に出かけるのを日課にしていたそうです。 四の湯温泉は、四の湯公園の中にあるので、湯上がりには公園のベンチで涼むこともできます。また、春には公園の周囲がぐるっと満開の桜に囲まれ、お花見が楽しめます。夏には地区の供養盆踊りが行われたり、昔の小学生は夏休みのラジオ体操でここに毎朝通った思い出もあり、まさに地域密着の場所です。でも何といっても私にとっては、いつでも50℃のお湯が沸くジカ泉(自分の家の温泉)がいちばんなのです!
◇ 四の湯温泉 住所 別府市亀川四の湯町20-4 駐車場あり *温泉マイスターnoteでも情報発信してます。 |