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2023.01.26
第61回別府市営温泉シリーズNo.5
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現在の「浜脇温泉」の前身は、「浜脇高等温泉」です。昭和3年に浜脇東と西温泉が合併し、鉄筋コンクリート造で建設され「浜脇高等温泉」となりました。当時の浜脇温泉(浜脇高等温泉)の建物は、近世オランダ様式を採用しており、工費13万円(*当時の費用)、建坪600坪、内部には坪湯、砂湯、家族湯があってコンクリートの温泉建築としては東洋一だったそうです(下図)。しかしながら、老朽化により、昭和63年に取り壊されてしまい、平成3年に、現在の別府市営の共同浴場「浜脇温泉」と多目的温泉保養館「湯都ピア浜脇」となりました。「浜脇温泉」「湯都ピア浜脇」は現在も市民に大変親しまれており、多くの利用者さんが毎日いらっしゃっています(2020年調査時にはこれら施設を合算して22万人とのことです!)。
浜脇温泉は、「浜脇高等温泉」だったころ、独自の源泉だったようですが、しだいに湧出量が減り「堀田源泉」より引湯することとなったそうです。現在も堀田源泉より引湯をしています(左図:堀田源泉を源泉とする温泉一覧)。したがって堀田温泉とよく似た部分が多くありますが、ナトリウムイオンや塩化物イオンは浜脇温泉の方がかなり多いです(湯都ピアもほぼ同じです)。また、遊離炭酸は甲斐さんのレポートにありましたように、堀田温泉は多く含まれています。
それにしても、堀田源泉の温泉の多いこと…。調べてみて大変驚きました。
単純温泉(中性 低張性 高温泉)
利用料金:大人200円、小人100円
営業時間:6:30~25:00
※14:00~15:00までの1時間は清掃時間のため、入館・入浴はできません。
休館日:第3月曜日(祝日のときは変更の場合あり)
少し塩気を感じるお湯で、あつ湯、ぬる湯の二層に分かれています。あつ湯は、容赦なく熱かったです。ですので、私は入れませんでした…!まだまだ修行が足りませんね。
地元のおばあちゃんは、あつ湯を愛好している人が多いように思います。
利用料金:大人700円、小人350円
営業時間:10:00~22:00(最終受付 21:00)
休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
*令和5年1月5日(木曜日)~2月28日(火曜日)終日 浴場内改修工事のため休館ですのでご注意を!
施設内には「バーデ・ゾーン(浴室)」としてかぶり湯・気泡浴・全身浴・圧注浴・うたせ湯・運動浴・寝湯・サウナがあり浴室の外には歩行浴があります。入浴前に体力づくりができるよう充実したトレーニングルームも利用可能です。これら複数の温泉を効果的に入るための説明書きが浴室内に書かれています。気泡浴、圧注浴は入ると血行がよくなって気分爽快ですので、とてもおすすめです!
参考文献:
大分県観光情報公式サイト 市営 浜脇温泉
別府史談(2013) 第26号 別府史談会
2020年別府市観光動態要覧
温泉の杜~日本全国温泉巡り~
別府学 郷土を学ぶ5・6年生用(小学生向けですが侮ってはいけません!)
※これまでの「温泉マイスターおすすめの温泉」は下記のURlをご覧下さい。
https://note.com/onsen_meister/m/m4bd80cee2914