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温泉マイスターがおすすめする温泉をご紹介いたします!
2023.10.26

第70回別府市営温泉シリーズNo.8 別府市営柴石温泉

執筆者e-温泉マイスター 永井良一

好きな温泉

 別府市営柴石温泉の ①蒸し湯と②露天風呂源泉名:
① 別府市営柴石温泉北源泉(蒸し湯)
② 別府市営柴石温泉(浴槽湯:露天風呂と室内湯)


泉質名:

① ナトリウム–塩化物・硫酸塩温泉(弱酸性 低張性 高温泉) 
② 単純温泉(中性 低張性 高温泉)

PRポイント:

① 蒸し湯の㏗は3.5(弱酸性)泉温は87.2℃ 蒸し湯室内は50℃程度、室内は温泉蒸気で満たされ入った瞬間は息苦しく、両側の壁際にある階段状のベンチシートに座ると、蒸気にも慣れて苦しさを感じなくなりますがその一方であせが全身から滴り落ちてきます。室内の体感温度は80℃以上です。参考までに皮膚表面温度は34℃です。手をお湯に浸して湯温を推定すると実際より高めに感じることと同じ現象と思われます。蒸し湯の滞在時間は外に出た時に爽快感を感じる程度の長さで充分と思います。蒸気熱に慣れるまでは個人差があるので初めは短めに済ませることをお勧めします。

蒸し湯の温泉分析書によると
陽イオン、ナトリウムイオン 351.0mg,15.27ミリバル, 71.76ミリバル(%)
陰イオン、塩化物イオン   513.0mg,14.47ミリバル 63.52ミリバル(%)
同 上 、硫酸イオン    393. 0mg,8.18ミリバル 35.91ミリバル(%)
以上がイオンミリバルのベストスリーです。
また非解離成分のメタケイ酸297mgを含めた溶存物質1.723gが蒸し湯1kg中に含まれています。

② 浴槽湯:露天風呂と室内湯は㏗6.0(中性)泉温は53.5℃
露天風呂の湯温は41.0~42.0℃位です。浸かり口ステップは平で滑り止めがあり、手摺りもあるのでお年寄りや身体の不自由な方も安心して入浴できます。浴槽の縁は大小の自然石で組まれており、周囲はシダや野草の植え込みと竹垣で囲われていて渓谷の景色に溶け込む仕様です。露天風呂は蒸し湯小屋のすぐ隣にあるので青空のもと、噴き出す汗と熱くなった身体を渓谷の新鮮な外気にさらして解放感を味わうこともできます。また隣にある露天風呂での全身浴や半身浴で心身がさっぱりして爽快な気分になるでしょう。

② 浴槽湯:露天風呂と室内湯の温泉分析書によると
陽イオン、ナトリウムイオン 147.0mg,6.39ミリバル, 74.39ミリバル(%)
陰イオン、塩化物イオン   150.0mg,4.23ミリバル,49.76ミリバル(%)
同 上 、硫酸イオン    184. 0mg,3.83ミリバル,45.06ミリバル(%)
以上がイオンミリバルのベストスリーです。
また非解離成分のメタケイ酸224.0mgを含めた溶存物質0.790gが1kg中に含まれています。

まとめ:

 蒸し湯と浴槽湯(:露天風呂と室内湯)の泉質はイオンミリバルの成分ベストスリーが同一なので泉質傾向は同じです。ガスを除く溶存物質量は浴槽湯(露天風呂と室内湯)が1g/kg未満ですので単純温泉になります。

 入浴料300円で蒸し湯と、浴槽湯(露天風呂と室内湯)の両方が楽しめる自然豊かな渓谷に位置する市営柴石温泉はコスパ最高の温泉施設です。また浴槽湯は蒸し湯の上り湯としても最適と思われます。

写真入りの記事は下記のURLをご覧下さい。 https://note.com/onsen_meister/n/n34ab21d23894?magazine_key=m1d6deb09487a


※これまでの「温泉マイスターおすすめの温泉」は下記のURlをご覧下さい。
https://note.com/onsen_meister/m/m4bd80cee2914


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