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温泉とツーリムズ 人材育成部門 中山 昭則

はじめに
別府温泉とツーリズム

別府八湯が温泉観光地としてデビューしたのは、明治初期の大阪航路の開設といえましょう。明治末には鉄道も開通するとともに都市計画(市区改正)も行われ町は整備され、大正時代には別荘開発が進みました。一方、この頃埋め立て事業も行われ、別府タワーのある現在の北浜温泉の土台が築かれました。大正から昭和にかけては油屋熊八による地獄めぐりバスの運行と地獄の観光施設化が進みました。さらに、ラクテンチ鶴見園といった大型観光施設も開業や博覧会も開催され黄金期を迎えます。

終戦後の昭和20年代には、国際観光都市としての計画も描かれましたが進みませんでした。しかし、高度経済成長期を迎えると団体旅行客が大勢訪れ大型ホテルが開業し“別府温泉”の地位は確固たるものとなりました。

今日ではこれまでに築かれたブランド力と観光施設を活用するとともに、ボランティアガイドによる“まち歩き”温泉の多面的な利用などによる新しい観光も展開しています。