それは一通のメールから始まりました。
「数年前に大分の温泉を訪ねたことがあり、とても素敵な経験でした。学校の課題で日本語を英語に翻訳することになりましたが、温泉にとても興味を持っているので、翻訳のテーマとして取り上げたいと思い、ネットで検索し、御機関のウェブサイトを見つけました。翻訳ボランティアをさせて欲しい。」
ミドルベリー国際大学院モントレー校で日本語翻訳を学ぶシューウェン・グェク(Shuwen Guek)さんからの思いがけない連絡でした。
特定非営利活動法人別府温泉地球博物館は、温泉の魅力を全世界に向けて発信できる人材を育てるために、地球科学に裏付けされた知識を、それぞれの分野の専門家が提供しています。以前からホームページの英語化は課題でしたが、費用などの面から進んでいませんでした。
大変ありがたい申し出です。けれど専門的な用語も多い当博物館のホームページを、母国語でない人が的確に翻訳できるのかとの不安がありました。
そこで、当会の会員で「温泉マイスター」の若松君子さん(通訳案内士)と由佐理事長(京都大学名誉教授)が協力し、シューウェン・グェクさんが翻訳された英語原稿の校正をすることで対処しました。
2016年2月12日のメールから丁度4ヶ月。やっと公開できるようになりました。
※通訳案内士とは:
観光庁が「通訳案内士法」に基づき認定している国家資格で外国人を日本各地へ案内し、
文化や伝統、生活習慣などを外国語で紹介する仕事に携わっている。
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Shuwen Guek (シューウェン・グェク)
1988 年生(27歳)
アメリカ合衆国モントレー在住
2012年 マレーシア マラヤ大学日本語言語学科 卒業
2016年 アメリカ ミドルベリー国際大学院モントレー校 日本語翻訳学科 卒業
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